あなたのお家にお邪魔させてください

新米訪問看護師が日々勉強したことを書き残していくブログ

【10軒目】訪問看護師になったおかげで、特技が「縦列駐車」になりました【病棟との違い④】

みなさんこんばんは、管理人のふくです🌿

 

さて、本日のタイトルを見て「は?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

 

詳しくは後ほどお話するとして…

病棟看護師の業務には絶対ないのが「運転。」

訪問看護はやはり、運転とは切り離せない職業ですよね。

勿論、運転できなくても訪問看護師さんにはなれますよ🙌うちの事業所の先輩も、実はペーパードライバー。夏は自転車と徒歩で訪問し、冬は徒歩か、他のスタッフが途中まで送っていったりして仕事をしています🚗

 

ですがやはり運転できるに越したことがないのが訪問看護師。特に私は北海道在住なので、冬は雪が多く車が運転できないとかなり訪問が大変です💦

 

管理人のふくは元々大の車好きでして。週末はドライブに行くのが趣味。訪問看護は仕事中も運転ができるので、訪問と訪問の間のいい気分転換にもなっています。

 

 

訪問車は基本的にはコインパーキングや利用者さんのお家の駐車場、マンションなどであればお客様駐車場などに許可を頂いて駐車して訪問しています。どうしても駐車スペースが確保できない時は警察に申請して駐車許可証を発行して頂くこともあります。

 

中心街のコインパーキングなんかはかなり駐車スペースが狭く、バックで入り口から入庫して駐車しなければならないことも多々ありますので、すっかり駐車は得意になってしまいました。

タイトルにもありますが、住宅街の細い中道にあるアパートや一軒家だと車を停めるスペースも縦長だったりして、最初はドキドキしながら何度も切り替えしていましたが、そのうち縦列駐車もお手の物になり、一発で駐車できると思わず心の中で「ヨシッ」とガッツポーズをしてしまいます😂

 

あとこれは北海道ならではなのですが、大雪でこのような状態で車が発見されるとほんともう絶望感が半端ないです。笑

 

一昨年、2022年の冬が特に雪が多く、JRの駅ごと埋まってしまうほどだったのですが、そんな時でも必要な時駆けつけるのが訪問看護師…!さすがに予定通りの時刻に到着できないことも冬はよくあるので、利用者さんと連絡を取りながら訪問し、なんとかその年の訪問は乗り切りました💦

 

住宅街の除雪では排雪用のトラックが来るまで道路に雪が積み上げられてしまい、完全に道が塞がれてしまうことも多いので、近隣のコンビニや幼稚園にお願いして訪問の間に少し停めさせて頂いたこともあります。ご近所さんや地域の方の協力によって私達の訪問も支えていただいています。

 

今年の冬は、ドカ雪が少ないといいなあ…と願いつつ、急いで事業所の社用車も冬タイヤに履き替えました。みなさん、事故に気をつけて冬の訪問看護を乗り切りましょうね☃

 

 

 

 

【9軒目】在宅医療はコストとの戦い?お家看護はアイデアで乗り切ろう!①【訪問看護便利グッズ】

 

こんにちは、管理人のふくです🌿

 

本日のテーマは在宅看護におすすめの便利グッズについてご紹介したいと思います💐

 

看護学生さんなんかは、地域実習や訪問看護実習先で点滴棒のかわりにカーテンレールにS字フックを引っ掛けて点滴をしている場面を見たことがあるかと思います。

 

病院にあるような点滴棒、便利は便利なんですが点滴棒の回転する足の部分が結構場所を取ったりするんですよね💦

 

もちろん、自宅が広くてスペースが確保できたり、

簡単に移動できるので点滴棒を希望される方もいますが、ベッドで休まれている時は部屋のカーテンレールにS字フックを取り付けるだけでも十分点滴は行なえますし、トイレやキッチンなど、よく行くところにS時フックを取り付けるドアフックなどをかけておけば移動後にひっかけることも可能です✨

 

 

そして最近、私が先輩看護師さんから頂いたのがこれ!

ナカヤ化学産業さんのシャワーキャップです

これの何が便利か、きっと看護師さんや医療従事者のみなさんならわかるはず…そう、洗髪や手浴、陰部洗浄にぴったりなんです!!(TT)💕私は長年こういうのを探していた〜!!!

シャワーキャップ

 

www.nakaya-kagaku.co.jp

 

キャップ自体がストレートではなくやや曲がっているので、ベッド上洗髪の利用者さんの首周りを洗ってあげるのにベストな角度で。2つ入っていて170円(税別)という、コストとの戦いと言われる在宅医療ではものすごく良心的な値段なのです😭

 

そしてこれがまた、丈夫。ふにゃふにゃしないしっかりしたプラスチック製なのでザブザブ洗ったり消毒したりしても全くへたりません。うちの事業所では皆で一つずつシェアして、実際に利用者さんに使ってもらったりして、気に入ってくれた利用者さんは自分で購入して「洗髪用」「陰部洗浄用」など分けて使用されていました✨

 

私も先輩から頂いたキャップと250mlくらいの小さなペットボトルをジップロックに入れて必ず訪問バッグに入れています。寝たきりの利用者さんでなくても、訪問したら怪我をしていたり、ひっそり褥瘡ができていて洗浄が必要な時など大活躍しています👏

 

病院とは違い、個人のお家は専門的な医材はまずありません。

福祉用具や専門店から購入することはできますが、在宅医療は長期に渡ることが多いのでとにかくコストを抑えたいもの。褥瘡の感染時などは清潔を維持するために被覆材が必要になることもありますし、ストーマケアなどはどうしても専門的な医材が必要になりますが、それ以外の物品はできるだけ低コストで抑えたいですよね。

 

事業所では、所長やメンバーと時折ドラッグストアや百均で頭を悩ませながら、これは〜で使える、こっちは〜で使えそう、などとお買い物をすることがあります😂長年在宅看護に携わっている先輩たちはアイデアがいっぱい、私もまだまだ勉強中です✏

 

 

 

【8軒目】こんな時どうしよう?!急変現場に居合わせたら【急変時対応】

みなさんこんにちは、管理人のふくです🌿

 

少しずつ読者さんが増えて、読者さんのブログを読んだり、コメントで少し交流したりとはてなブログが楽しみになっているふくです😊

 

さあ、本日のテーマは訪問看護の急変時対応について」です。

 

私もまだまだ訪問看護歴が浅いので急変時については勉強、勉強、勉強の毎日ですが、まだ数年しか経験していない私でも、病棟看護ではなかなか経験したことのないびっくりな急変現場と、その時の対応について振り返ってみたいと思います。

 

※個人情報保護の観点から、エピソードや事例の中に出てくる利用者さんの名前、年齢、病名、家族背景、社会背景はすべて個人が特定されないよう、内容を変えて記載しています。私が感じたこと、看護として学んだことを書きたいと思います。

 

訪問領域での急変で一番みなさんが経験があるのが

「訪問したら倒れていた」

ではないでしょうか。実は管理人のふくも、これを何度か経験しています💦

原因は様々で、低血糖熱中症、ナルコーシスなどの緊急性のあるものから、眠剤を間違えて朝に飲んでしまって爆睡していたり、低栄養から貧血になり一時的に意識を失っているなどなど…

 

私が経験したものは熱中症が多く、夏場は特にドキドキヒヤヒヤしながらインターフォンを鳴らしていました💦

 

その他にも、「浴室内で気絶している」「インターフォンを押しても応答がなく、窓から見たら倒れている」など訪問ならではの事例も多数あります。

 

ちなみに、浴槽内で意識消失している場面に一度出くわしたことがあるのですが、焦ってすぐに所長に連絡した際に「動かさなくていいからお湯(水)抜いて!そして毛布か何かかけてあげて!そして救急車!」と電話先で所長にいって頂きハッとしました。私はなんとか浴槽から出してあげねば…と焦ったのですが、どう考えても大の大人を女子一人で抱えられるわけもなく。お互い怪我することに繋がりかねないし、低体温を予防するためにもお湯を抜いて救急隊などの人手があるまで動かさない、これが正解なのだと学びました💦

 

訪問看護の急変時は実はできることはほとんどありません。

なにせ、病棟のように救急カートがあるわけでもありませんし、一般の住宅にAEDもないので、本当にスタンダードな急変時対応(心停止していたら心臓マッサージなど)しかできないんですよね。

 

なのでまず既に急変が起きてしまっていた場合は

「救急車を呼ぶか呼ばないか」を先に考え、救急車が来るまでにできることをするしかないんですよね。

 

 

でも、急変が起きる前に訪問看護としてできることは沢山あります。

事業所の先輩たちに急変について不安だと相談した際に教えていただいたことなのですが、それは結局は日々の関わりの積み重ねが大切なのだと教えて頂きました。

 

本当に倒れてしまう前に「どんな症状があったら看護師に連絡するか」を明確に伝え続けること。例えば在宅酸素を使用している利用者さんで一番急変として怖いのはナルコーシスなのですが、「頭がぼーっとしたり、急に生あくびが増えてきたらナルコーシスのサインだから一度連絡して」や、心不全のある利用者さんであれば「急激な体重増加や足の浮腫があったら病状がよくないサインだよ」など急変が起こる前にキャッチできるように、利用者さんに明確に連絡のタイミングを伝えておくことが大切なのだと先輩たちから教えていただきました。

 

利用者さんやその家族の自己管理能力を高め、症状への気づきが結果として急変に至らず早期の受診に繋がります。急変が起きた時の素早い対応も大切ですが、結局は日々の関わりや急変に至るまでに体調の変化を早い段階でキャッチできるようにコミュニケーションを取ることが一番大切なのかもしれません。

 

そんなところで、本日は訪問看護の急変時対応について取り上げました。訪問看護経験者の方、どんな急変現場を経験しましたか?また、急変時に心がけていることがあれば、まだまだ経験の浅いふくに伝授してくださるとありがたいです!笑

 

それでは今日はこのへんで🌿読んで頂きありがとうございました🥰